顔面神経麻痺の症状
一口に「顔面神経麻痺」と言いましても、顔の表情筋は20個以上ありますので、顔面神経麻痺の程度と範囲とで、様々な症状があります。一番よく訴えられる症状は、「顔がまがった状態」、「眼が閉じにくい」、「口角が上がらない」、「水や食事が口から漏れる」など症状があります。
また、顔面神経が通る側頭骨内の顔面神経管には、顔面神経の束の他に、味覚を伝える神経(鼓索神経)、涙や唾液の分泌を調節する神経、大きな音から耳を守るために鼓膜を緊張させる反射を起こす神経(アブミ骨筋神経)などが含まれていますので、顔面神経麻痺の際には、表情筋の麻痺ばかりでなく、味覚の障害、涙や唾液の分泌低下、音が響く聴覚の障害などの様々な症状が伴います。